
実家を整理したくても親が「もったいない世代」で片付けできない
どうしたら良いですか?
こんな疑問に答えます。
実家の整理をしたくても両親が「もったいない世代」のため片付け、整理をさせてもらえず困っていると相談を受けました。
「モノはお金を払って買ったモノ」そんなモノを捨てるのは「お金を捨てているのと同じでもったいない」というのが、もったいない世代からの意見。
これに対して僕から「もったいない世代」に対して伝えたいことを8つお話していきます。
大前提として、もったいない世代の気持ちもよくわかります。
僕も昔は同じように思っていましたし、戦後生き抜いてこられた方々はお金の大事さやモノがあるありがたみを感じていると思うので。
とは言え、モノを捨てる重要性、モノが少ないメリットがたくさんあるのでお伝えします。
自己紹介


①:モノを使わない=モノを大切にしていない
「もったいない世代」に片付けの話をすると
「お金を払っていない人がモノを捨てると粗末にするな!」と怒られることがあります
確かに理解できることもあります。
お金を払って買ったモノを捨てられると、とても雑に扱われている気がしてしまうのは理解できます。
しかしこの方に言いたいのは、そもそも使っていないこと自体がモノを雑に扱っていることになりませんか?ということ。
本当にモノを大切にするのなら、しっかりメンテナンスをして使ってあげましょうよ。
もしメンテナンスしてまでは使うほどのモノでないと思うのなら、それは不要なモノではありませんか?
プレゼントしたモノが捨てられることについて
また、子供や親族にプレゼントしたモノを捨てられることに文句を言うのも違うと思います。
確かにお金を支払って購入したのはあなたですが、相手にプレゼントした時点でそれは相手のモノです。
相手のモノになったのにも関わらず、捨てることに文句を言うのはおかしくないでしょうか?
既に相手にあげたモノで、自分のモノでは無いのですから。
もし捨てられるのが嫌ならメンテナンスして自分で使うのが良いと思います。



モノを使わない事自体が、モノを大切にしていない
②:捨てるモノを買っていることが問題


片付けられる・捨てられるモノを買っている事自体も問題
その買い物は相談をして買いましたか?
片付けられる・捨てられるモノということは、直近で使わないモノや、使い勝手の悪いモノを買っているということ。
すぐに捨ててしまうようなモノを買っている事自体が、少し問題でしょう。
個人のモノは別として、家具、家電など共有するモノについては家族に相談をした上で購入することをオススメします。
「使いもしないモノ」「念の為のモノ」を買っているのは買い方が問題なので、買う前に家族に相談するようにしてください。
ちなみに我が家では、各々のお金の使い方は文句を言わない代わりに、家具・家電など共有するモノについては相談するようにしています。



捨てるようなモノを買っている事自体が問題
③:過剰にモノを買う=お金を大切にしていない


モノ=お金を出して買ったモノ
モノを捨てる=お金を大切にしていない
このように考える方もいるかも知れませんが、モノをたくさん買っている時点でお金を大事にしていないと思います。
すぐに捨てるようなモノを買い、捨てている事は買い物自体がお金を捨てていることになリますよね。
モノを買うにはお金が必要なので、捨てるものを買っていることはお金を捨てているのと同じです。
もっと言うと…
お金は自分の時間を使って働き生み出したものなので、お金を雑に扱うということは、自分の命を雑に扱っていると同じです。
- モノを大切にするなら
- お金を大切にするなら
- 命を大切にするなら
捨ててしまうようなモノをそもそも買わないようにしましょう。
モノを減らしていき、少ないモノで生活することでお金やモノの大事さが改めて分かるようになります。
モノを捨てることを悪だとは思わず、むしろモノを減らして買わないミニマリストの方がお金やモノを大切にしていると思っています。



捨ててしまうようなモノを買うことこそが、お金を大切にしていない
④:モノを買わないことが環境への配慮


ミニマリストになり、モノを捨てて減らすことは環境に悪い?
確かにモノを捨てることは、その一瞬だけを切り取ったらゴミを捨てているので環境に悪いかも知れません。
しかし、そんな短期的ことではなく長期的な視点で見てほしいんです。
モノを捨ててミニマリストになることで、今後の無駄な買い物が激減します。
買い物が激減するということは、ゴミとして捨てるモノも激減します。
つまりモノを減らしてミニマリストになることで、長期的にはゴミを出すことが激減し、環境にも良い影響でしょう。
そしてそもそもですが、モノを作っていること自体が地球環境に悪いですよね。
必要なモノならまだしも現代は物質社会で過剰にモノを作って、ゴミとして捨てています。
不要なモノを作り、それを購入し、廃棄する一連の流れが全て環境にとって悪いと思います。
モノを減らしてミニマリストになり、持たない暮らしをすることで今後モノの購入が激減します。
だからモノを減らして捨てることで一時的には環境に悪いですが、長期的には環境に逆に良い影響になるでしょう。
人はいつか亡くなります。
その人が亡くなった時に、その後に残ったモノは基本的にゴミです。
大切な人が亡くなった直後に遺品整理をしなきゃいけないのは、遺族にとってもゴミを残されて迷惑でしょう。
そして遺品整理では多くのモノが捨てられているのが現実です。
それは環境に悪いので、そもそもモノを持たない方が地球環境に良いとは思いませんか?



モノを買わないことこそが環境への配慮
⑤:モノでは幸せになれない


昔は多くのモノを購入し、たくさん所有していることが幸せのカタチだった。
しかし現在はモノより思い出。モノでは幸せにはなれないと感じている人が多い。
モノに執着することでお金に困り、自分の人生がお金やモノに支配されてしまうのは嫌だ!
このように感じている人も多いです。
モノをたくさん持つこと、モノを追いかけることはその分のお金が必要。
そしてお金を稼ぐには自分の時間で働いて稼がなくてはいけません。
モノに自分の人生が支配されてしまうのは嫌ではないですか?
「マズローの欲求5段階」の最も上にある「自己実現の欲求」も、モノに追われる人生では達成することが難しいでしょう。
モノを追うために多くのお金と時間を使わなくてはいけないので、自己実現について考え、行動することが難しくなってしまいます。
「自分にしかできないことをして生きたい」「自分らしく生きたい」といった人生の目的に向かう方が幸せだと思いませんか?



モノでは幸せになれない
モノより思い出
⑥:モノが多いデメリットもある


モノが多いことのデメリットもある
- 掃除・片付けが大変
- 来客・年末年始のたびに大掃除をする必要がある
- ホコリが溜まり、空気が悪く病気になりやすくなる
- モノが多いということは買うためのお金が必要
- お金が必要ということは、稼ぐための時間も必要
などなど、モノが多いデメリットもたくさんあります。
大量のモノに囲まれても自分で片付けを行えるならまだ良いですが、大半の場合は放置し続け、体調を悪くしてから子供や孫が片付けているのがほとんどです。
そのモノは子供や孫に迷惑をかけてまで残したいモノですか?



「モノが多い=幸せ」ではない!
⑦:生前整理・遺品整理は誰がやる?


生前整理や遺品整理について考えたことはありますか?
モノがたくさんある方に聞きたいのですが、生前整理や遺品整理は誰がやりますか?
もしモノをたくさん残して亡くなってしまった場合、遺品整理は子供や孫などの遺族が行うことになります。
その時にモノがたくさんあったら、子供や孫を困らせることになりますよ。
- 銀行預金や住宅関係などの貴重品もどこにあるか分からない
- 亡くなったばかりなのに遺品整理に追われる
- 亡くなった人のモノを捨てるのは精神的にキツイがやる必要がある
特に「亡くなったばかりの人のモノを捨てる」ことは遺族にかなり精神的負担になります。
遺産相続などですぐに家を売る場合もあるでしょう。
そんなときに亡くなった人のモノを捨てるのはキツイですし、これが親などの近い存在ならなおさらです。
だから自分が元気な内に生前整理のつもりで片付けを行いましょう。
使っていないモノを減らして、重要書類や貴重品の場所を整理することで快適に住めますし、何かあっても遺族が遺品整理で困らなくなります。
子供や孫などの遺族に迷惑をかけないためにも、生前整理はしっかり行いましょう。



遺品整理・生前整理は誰がやる?
⑧:親のモノを片付けたい人へ3つのアドバイス
実家や親もモノを片付けたいと思っても、親がなかなか協力してくれないこともあるでしょう。
そんな時に使える3つのアドバイスを紹介するので1つだけでも実践してみてください。
自分の所有物だけでも片付ける


自分が持たない暮らしを実践する
親がモノを減らしてくれない場合は、まずは自分が持たない暮らしを実践しましょう。
実家にある自分のモノを捨てて減らす。
家を出ていても実家の自分のモノを捨てて減らし、独立後の部屋も同じように片付けましょう。
たとえ親に買ってもらったものであっても、もらった時点でそれはあなたのモノです。
捨てるも残すも自分の好きにしてOK!
そうしてモノを減らした後の暮らしを見てもらうんです。
自分がモノを持たない暮らしをして、それを見せることで持たない暮らしのメリットを理解してもらえるかも知れません。
最初は言い争いになることもあるかも知れませんが、自分がモノのない暮らしの良さを見せ続けていれば家族にも良い影響がでるでしょう。



自分が持たない暮らしをして、メリットを見せる
家・実家を出る


価値観の合わない人といてもしかたない
モノを減らす良さを伝えても理解してもらえない場合は、家を出ることも視野にいれましょう。
ミニマリストになろうとモノを減らしている人は、今の自分から変わろうとしてことが多です。
その邪魔になるのであれば立ち去ることも検討しましょう。
一緒にいても喧嘩になりますし、価値観が合わない人と一緒にいても人生が停滞してしまいます。
何か目的や前に進みたくてモノを減らしたいと思っているのなら、そこに向けて前向きに進むために今の環境から立ち去ることも大事なことです。



考えが合わないなら、家を出ることも検討
遺品整理の大変さを伝える


遺品整理は想像以上に大変
多くのモノを持っている人がなくなった場合、遺品整理は想像以上に大変です。
住宅書類、銀行書類、印鑑などの貴重品もどこにあるか分からず、亡くなった直後なのに遺品を捨てることは遺族にとって負担でしかありません。
ご両親世代なら自分の親族の遺品整理の大変さを経験している人も多いでしょう。
お金も時間も精神的負担もかかる大変なことです。
そんな大変なことを私にもやらせたいの?
そうまでして残さないといけない大事なモノなの?
このように伝えてみましょう!
自分はモノが多くて良くても、次の世代に迷惑をかけることになるので大変さを伝えると協力してくれるかも知れません。
モノを減らし生前整理をすることで、銀行関係などの貴重品の場所把握などをすることもできます。
僕の母もモノを減らして貴重品の場所などを共有していますし、万が一の時もトラブルなく対応できるでしょう。
ちなみに僕は母の遺品整理をしてもほぼ全てのモノを捨てます。
1〜2点くらい思い出のモノを残すかも知れませんが、基本的には全て捨てます。
自分の人生を生きるためにも、形見や過去に囚われ過ぎるのは良くないので遺品も持ちません。



遺品整理は想像以上に大変
それを子供や孫にやらせたいですか?
まとめ:遺品整理は遺族が大変
本記事の要約
「もったいない世代に伝えたい8つのこと」についてお話してきました。
モノが少ないことのメリットはたくさんありますが、「もったいない世代」には特にモノが多いことによる遺品整理の大変さを知ってもらいたいです。
ご自身はモノが多いことを気にしていないかも知れませんが、もしそ亡くなってしまった場合は遺族が遺品整理をすることになります。
銀行関係などの貴重品もどこにあるか分からない。
亡くなったばかりなのに遺品整理でモノを捨てなくてはならない。
これは負担が多いです。
例えば亡くなった親のモノを子供が捨てるのは精神的にもキツイので、何かあるまえにご自身で生前整理をするようにしましょう。
それが子供や孫などの為になります。



モノを捨てない悪影響はたくさんあります
「もったいない」と思わずに、モノが ”多いことのデメリット” にも目を向けてほしいです



モノを捨てない=モノを大切にしている…では無いですよね!
モノは使ってこそ意味があるので、使っていないなら捨ててこれからの生活を見直すのが良いと思いました
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